Rakuchikai International ・・・ Introduction of Traditional Japanese Tea Culture
つくば と 水戸で お茶の教室を運営する 楽知会 (主宰 石光宗眞) のブログから 国際交流に関する情報を "楽知会インターナショナル"として独立させました。日本の伝統文化・ 茶道 を紹介しながら 海外の方々との交流を試みる 楽知会の取り組みを発信していきます。
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ギリシャは危険か安全か
「今年のJWはアテネ」というと 異口同音に「治安はどうなのかしらね~」という不安の声がもれてきます。 「ギリシャ経済の危機的状態や貧困層を形成する移民の流入が治安の悪化に直結している」とか、「政治集会やデモが頻繁にあって それが暴徒化する」というような情報が流れていますけれども、 訪問国として相応しいか否かを判断するのは それがギリシャの全体像であるかどうかを把握することに始まります。
外務省が「海外安全ホームページ」というものを開設しています。 ここでは世界地図を5色に色分けし、その色によって各国の危険度が一目瞭然分かるようになっています。 それによると 「スポット情報に注意して、危険が予想される地域には近づかないように」との一文が付記されているものの、 ギリシャは訪問可能な安全な国に分類されていて、 現在 危険情報も感染症危険情報も 出されていません。
世界で安全な国の上位に常にランクされているデンマークやスイスといった国々の情報を見ても この気になる文章は同様に付記されていますので、 「どんな国を訪問するときも気を抜かず、情報収集だけはお忘れなく」という程度に読み取ればよいようです。
海外安全ホームページからも様々なスポット情報は容易にゲットできますが、訪問国と訪問日を「たびレジ」に登録しておくと、新しい情報が出るたびにメールが送られてきます。 これによって、旅行中であっても危険に関する的確な情報を手に入れることが出来ますし、デモやストなどの最新の情報も得ることが出来ますので、心配な方はご自分でご確認下さい。
日本は危険か安全か
日本の外務省が邦人向けにこのようなホームページを開設しているのなら、外国の大使館も自国民に対して同様の情報を提供しているのだろうと思い、米国・英国・豪州の駐日大使館を検索してみたところ、なかなか面白い結果に。
日本は犯罪が少ない国ではあるけれど、スリもヒッタクリもいるので気をゆるめるな
六本木や歌舞伎町の路上での強引な客引きに バーやナイトクラブに連れ込まれ、ボッタクリの被害にあわぬよう
アルコール度数の高い飲み物を強引に飲ませて酩酊させ、正気に戻ったところで高額な飲食代を請求されるケースがあるから注意せよ
薬物の取引に巻き込まれないように
路上でのポン引きに注意
人ごみでは自分の荷物から目を離さず盗難に気をつけよ
電車に乗ったらchikan(痴漢)の被害にあわないように
あってしまった場合は、大声で周囲の人に助けを求めよ
飲酒運転の罰則が想像を絶するほど厳しいから、飲んだら絶対に運転するな
等々 延々と続きます。 日本を訪れる外国の方々も このような物を読んで、怖い国「日本」で危険な目にあわぬよう緊張感をもって来日なさるのでしょう。
(各国の駐日大使館にアクセスして 日本の危険情報をご自分で確認したい方がいらっしゃいましたら、言語は英語を選択してください。 日本語版では日本人向けの情報を提供していますので、この種の注意喚起に接することが出来ません。)
日本の危険度 : ギリシャの危険度
各国政府の外郭団体やシンクタンクが、安全度や危険度を数値化して旅行に適した国か否かをランキングしています。 どのような機関が調査をしても 結果は似たり寄ったりで、日本は誇るべきことに「安全な国トップ10」に必ず顔を出しています。 ではギリシャはどうかというと、残念ながら番外・・・70番目くらいです。 でもアメリカが100位にも入っていないことを考えると、まんざら捨てたものでもありません。 ギリシャは軽犯罪が多いものの 命に係わる暴力事件がほとんど起こっていないというのは、特筆すべき良い知らせといえそうです。
一昨年、イギリスの旅行社が人口10万人当たりの事件や事故の件数を調査した結果を以下のように発表しました。
殺人事件・・・ギリシャ0.1人、 日本0.3人、 イタリア0.8人、 アメリカ3.9人
(この数字が未遂を含むか、既遂のみかは国によって違うそうで 必ずしも同じ土俵での調査結果とはいえませんが・・・)
交通事故死者数・・日本4.7人、 イタリア6.1人、 ギリシャ9.1人、 アメリカ10.6人
そしてその調査結果に付随して「台風や地震など破壊的な自然災害が起こる可能性において 現在最も危険な国は日本である」とも述べています・・・ウーム テロと自然災害 差し迫った脅威はどっちなんだ?????
危険とは 何を以て危険というのでしょう。 大切なのは、危険に脅えるのではなく、危険の存在を知って緊張感をもって行動することみたいです。
ボーっとしていちゃダメ。 チコちゃんの教えに謙虚に従いましょう。
それを聞いて「エ~~~!!!???」と目をまん丸にしてビックリしたのが担当者です。 「調べます。 他にも同様のことをおっしゃっている方がないか 参加して下さった全員に聞き取りをして下さい。」と言われました。
聞き取った結果、 そのほかに もう一組が「キングサイズのダブルでした。 でも、ベッドのスプリングがいいんだか何だか、 隣の人の振動は全く伝わってこないんですよね。 さすがだと思いました。」とベッドのタイプに関しては同様のことをおっしゃいます。
一カ月半ほどして、旅行社から調査結果が報告されました。 「記録をトレースしてみましたが、こちらで部屋を手配するときには間違いなくツインの部屋を依頼しました。 ホテル側にも問い合わせて 部屋番号とお部屋のタイプを照合してもらいましたが、 間違いなくツインであるという返事がきました。」
ウッ??? どういうこと?
そのような出来事も過去の話となり、 記憶の片隅に追い遣られかけた最近になって「ジャーマン・ツインベッド」なるベッドタイプの存在を知りました。 大きな1枚のヘッドボードの前に これまた大きなベッドのフレームが1つ置かれ、その上に2枚のマットレスが密着するようにのっています。 掛け布団は2組。 畳の上に敷布団を2枚くっつけて置いた状態が ベッドの上に展開されていると思ってください。
私たち日本人が見ると ダブルベッドにしか思えませんが、ヨーロッパでは これも立派なツインになるそうです。
ジャーマンツインの必要条件は、フレームが1つか2つかの問題ではなく、マットレスが1枚か2枚かということなのです。 ジャーマンという言葉が示しているように、このタイプのベッドはドイツのほか、文化的にドイツの影響を強く受けている国々でよく見られるとのことでした。
こうなってみると、日本の旅行社が「ツインの部屋」を手配するべく指示を出し、プラハのホテルが指示どおりに「ツインの部屋」を用意していたことに間違いはなさそうです。 そして私たち自身も 見たまま・体感したままを 正直に述べていたことに・・・・・。
(隣の人の振動は伝わってこないはずですよ。 だってマットレスは2枚に分かれていて、自分の陣地は確実に確保されていたのですもの。)
旅行社も現地のホテルも私たちも 正直に真実を述べていただけに、 調査結果を聞いて「落ち度はなかった」と胸をなで下ろした業者がいる一方で 「ウソ~! あれのどこがツインなのよ!!」と思った私たちがいます。
ツアーのパンフレットを見ていると「お部屋タイプはお任せ下さい」という一文を しばしば目にします。 それを明記しておかなければならないほど ヨーロッパでは この種の行き違いが多く、 かつ 回避が難しいということなのでしょう。
教訓
実はトリノでも 最初に宿泊予定だったホテルでは 全員に同じタイプのお部屋を用意することができなくて、出発間近になってから 別のホテルに変更になりました。 ヨーロッパでは 日本人が考えているようなツインのお部屋が思いのほか少ないために 確保がとても難しいことを 私たちも心得ておく必要があります。
でも、アテネでは 同様の問題が起こる可能性を少しでも減らすよう 「two-bedded room を○○室手配して下さい」と 表現を変えて依頼してみようと考えています。 さて、どのような結果が得られますか・・・・